胃腸炎(感染性胃腸炎・食中毒)

胃腸炎(感染性胃腸炎・食中毒)

胃腸炎は、細菌やウイルスに感染することで、胃や腸の粘膜に炎症が起こる病気です。

一般的に「お腹の風邪」と呼ばれることもありますが、急激な吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱などのつらい症状を伴います。当院では、症状を和らげる適切な治療を行うとともに、原因の特定や脱水症状のケアを迅速に行います。

胃腸炎の主な原因

​胃腸炎は、大きく分けて「ウイルス性」と「細菌性」の2つの原因があります。

  1. ウイルス性胃腸炎
    ​・ノロウイルス: 冬場に多く、カキなどの二枚貝からの感染や人からの感染が中心。
    ​・ロタウイルス: 乳幼児に多く見られますが、成人が感染することもあります。
  2. 細菌性胃腸炎(食中毒)
    ​・カンピロバクター: 加熱不十分な鶏肉などから感染。
    ​・サルモネラ: 卵や肉類、ペットからの感染。
    ・​アニサキス: 生魚(サバ、アジ、イカなど)に寄生する寄生虫によるもの。

​このような症状がある時は受診してください

​軽症の場合は自然に治ることもありますが、以下のような場合は早めの受診が必要です。

  • ​激しい腹痛や何度も繰り返す嘔吐がある
  • ​水のような下痢が止まらず、脱水症状(口の乾き、尿が少ない、立ちくらみ)がある
  • 便に血が混じっている(血便)
  • 高熱を伴う
  • 家族や周囲にも同じ症状の人がいる

​当院の診断・治療

​当院では、患者様の状態を速やかに評価し、最適な治療を行います。

  • ​診断: 問診でいつから、どのような症状が出たか、直近の食事内容などを伺います。必要に応じて血液検査や便の検査を行い、脱水の程度や感染源を調べます。
  • ​対症療法: ウイルス性の場合、特効薬はないため、整腸剤や吐き気止めを使用して症状を和らげます。
  • 脱水ケア: 水分摂取が困難なほど症状が強い場合は、点滴による水分・電解質の補給を行い、早期回復を促します。
  • 抗菌薬の検討: 細菌性の疑いが強く、重症化のリスクがある場合には、適切な抗菌薬(抗生物質)を処方します。

​ご家庭で気をつけていただきたいこと

​受診前後、ご家庭では以下の点に注意してお過ごしください。

  • ​水分補給: 一度にたくさん飲まず、経口補水液やスポーツドリンクを少量ずつこまめに摂取してください。
  • 食事: 無理に食べず、食欲が出てきたら、おかゆ、うどん、すりおろしりんごなど、消化の良いものから始めてください。
  • 二次感染の防止: トイレの後や調理前の手洗いを徹底し、タオル等の共有は避けてください。吐瀉物や便を片付ける際は、使い捨て手袋やマスクを使用し、塩素系消毒剤(ハイター等)での消毒が有効です。

​専門医からのメッセージ

​「ただの食あたり」と思っていても、中にはアニサキス症や、重症化しやすい細菌感染が隠れていることもあります。特に小さなお子様や高齢者の方は、脱水症状が急激に進む恐れがあるため注意が必要です。